篠宮です。前回の続きです。
目次
単身赴任にいたるまで
転勤に着いてこなかった妻
初任地の地方を離れ、ついに東京転勤の内示を受けた私。
相談し納得していたはずだった妻は「ここに残る」という意思を私に伝えました。 「お前は何を言っているんだ」と喉まで出かかったものの、なんとか思いとどまり主張を聞くことに。
妻は自営業をしています。その彼女が言うには、転勤についていけば(職種の性質上)今の仕事は失うことになる。一生東京に住むことになるのなら覚悟を決めて着いていくが、またいずれ今の場所へ戻ってくる可能性があるのなら、一時の転居のために、今まで積み上げてきたものを捨てたくない。と。
結婚って何?
目を見据えてこう言う彼女の話に、妙に納得したのを未だに覚えています。「それもそうだな」と。妻は夫の転勤についてくるもの。これは私自身の価値観ではなく、世間から植え付けられた固定観念に過ぎないんじゃないか、と。
それまでずっと違う人生を歩んできた妻が、なぜ、夫の都合で、思い描いていた未来を潰されないといけないんでしょうか。「結婚とはそういうもの」でいいんでしょうか。
そして始まった単身赴任
翌日、私は上司に単身で異動する旨を伝えました。上司は頷きました。2ヶ月後、会社が用意してくれた殺風景な社宅。「一人分」の荷物を詰めた、白のダンボール箱が届きました。
いよいよ単身赴任生活の始まりです。
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