内定をもらってから辞めるまで | 二兎を追うUターン転職

内定をもらってから辞めるまで

篠宮です。前回は私が仕事を続けながら転職活動を始め、内定をもらったところまでを投稿しました。今回は内定を承諾したあとから入社日までを書いていきます。

内定承諾後にすること

入社意志確認・内定通知

最終面接に無事合格すると、電話でエージェント会社の営業担当から内定の旨の連絡がありました。その際は面接時の評価などのフィードバックと、入社の意向の確認に留まりました。

続いてメールで改めて「入社意志の確認」と企業からの内定通知書の内容にもとづき、諸条件に合意するかの確認が行われます。ここからはエビデンスが残るので結構真面目モードになりました。ただし条件に関しては、まだ交渉可能なので納得していない場合は交渉後の合意となります。ちなみに 入社時期についても同じタイミングで確認されました。

退職交渉

いつ退職交渉を始めるか

入社承諾と同時に始まるのが、「退職交渉」です。転職初心者だった私は最初ポカンでしたが、要するに、現職に退職の意向を伝え退職日を確定するというミッションです。退職しないことには次の会社に入社できないわけで、自分と転職先企業が希望する入社日から逆算して速やかに「交渉」しなければなりません。

私は当初8月末退職、9月入社を目指していました。転職活動を開始したのが5月だったので、6月中に内定をもらって8月中旬までに引き継ぎを終え、そこから9月入社までに引越し等を進めつつロングバケーションを謳歌するという目論見でした。

退職の切り出し方

6月中旬に内定をもらったところまでは予定通りで、内定通知から数日経過後に直属の上司に退職の意向を伝えました。内容的に業務時間に伝えるのは違うなと感じていたのと、さすがに他の職場のメンバーがいるところで大っぴらに言うわけにはいかなかったということで、何日か普段より出社を早めていたところ、上司と私以外周囲に誰もいない状況が巡ってきたので、意を決して個室に呼び切り出しました。

私の意向を聞いて、上司は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていました。それもそのはずで、私は転職活動をしていた2ヶ月間で仕事を休んだのはわずか1日で、それ以外は普段と変わらずほぼ毎日20時すぎまで会社にいました。ですから感づかれようもなかったのだと思います。

対象交渉については各所に切り出し方のコツみたいなものがいろいろ載っていますが、私は事前に「退職理由書」を作成してその場で渡し、それに沿って話をしました。自分の退職理由を脳内で整理したものなので自分が話す際のカンペにもなりますし、話した内容が曲解されてその上の上司に間違って伝わるリスクを減らすためです。

慰留から了承まで

その翌日から、何度か直属の上司とその上位上司に呼ばれ慰留を受けました。転職の理由づけが弱いといろいろな交渉材料を持ち出されますが、覚悟が固まっていれば丁重にお断りするだけです。とはいえ、私が退職しなければならない理由に対して真摯に向かい合ってくれ、最後には「その気になったらいつでも戻ってこい」と言ってくれた上司には今でも心から感謝しています。

MEMO
慰留とは、転退職において、上司が本人をあの手この手で引き止めることを言います

意向を切り出した一週間後には、退職を了承してもらいました。ただ想定外だったのは、後任が決まらないということ。私が自分の人生のために転職を選んだのと同様に、私の転職によって異動になる人たちにも当然それぞれの人生と家族がいて、思い描いている未来があるのです。 退職するのは個人の権利なので自由だと思いますが、会社と、その会社に残る人にとっては迷惑千万だということを決して忘れてはいけません。

退職日の変更

ただそうは言っても、必ずなんとかなります。人の出入りがあるのは会社という組織である以上当たり前の話なので、割り切るしかありません。私の後任探しは難航したようですがそれでも何とか決まりました。ただ同時に、退職を1ヶ月先延ばしにしてほしいとの依頼を受けました。

ここから先は転職者本人の考え次第だと思います。既に転職先には入社日を伝えているので、必ず現職の要望を聞き入れる必要はありません。私はエージェントを介して転職先に対して入社を1ヶ月遅らせてもらえるよう依頼しました。結果的に、転職先には相当な迷惑をかけましたが、その分は転職後にしっかり還元するということで、長年に渡って私を育ててくれた現職にせめてもの償いをするという気持ちでそのような決断をしました。

退職日までの過ごし方

退職までの有休取得は認められるか

最近の傾向として退職前はしっかり有休消化するのがポピュラーになってきているように思います。私も当初はそのつもりでしたが、結果的には5日ほどの取得に留まりました。退職日と同じく有給休暇についても本人の権利なので、基本的に会社がそれを拒否する余地はありません。なので、結局は上司と本人の合意と価値観の問題なのですが、なんとなく後味が悪くなるよりは、個人的には互いに気持ちよく退職できるような選択をしたほうが良いように思います。

MEMO
有給休暇の取得日は個人の自由ですが、会社側にも一応「時季変更権」があるので、あまりに会社の意向を無視し業務に支障が出る場合はそれを行使される可能性はゼロではありません(ただし実際可能性はかなり低い)

業務引き継ぎと入社準備

退職日と後任との業務引き継ぎスケジュールが確定したら、エージェントを介して確定した入社日を連絡します。それ以降は、粛々と残務整理・業務引き継ぎをしながら転職の準備を進めていきます。会社を辞めるということは、会社全体に公表される2週間くらい前から少しずつ、自分がお世話になった人たちから順に伝えていきました。

入社手続きについては、入社前はあまりすることはありませんでした。少し手間がかかったと言えるのは、健康診断くらいでしょうか。会社が手配してくれる場合はいいですが、私は自分で予約しました。それなりに時間がかかる上、都内だとどこも混んでいるのでそれなりに余裕をみておいたほうがよいです。

まとめ

内定を承諾したら、現職を辞めるのは変えられない事実です。 転職によって残る側に迷惑をかけるのもまた変えられない事実です。だからこそ、どう辞めるかは、人としてすごく大事なことではないでしょうか。ネガティブな感情を残したままの転職は、会社を離れる側・残る側の双方にとって決して良いものではありません。気持ちよく新しいスタートを切るためにも、そこは大事にしたほうがよいと思います。

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